一般社団法人全国清涼飲料連合会は5月23日、2025年度定時総会を経団連会館にて開催いたしました。総会では、24年度の事業報告と決算報告、25年度の事業計画と収支予算を報告し、原案通り承認されました。

任期満了による役員改選が行われ、副会長に井辻秀剛(コカ・コーラ協会会長)、小野真紀子(サントリー食品インターナショナル代表取締役社長)、専務理事に森本真治(サントリー食品インターナショナル)、常務理事に新田広一郎(大塚製薬執行役員)、野村恵一(ダイドードリンコ執行役員)、木村英文(全国ラムネ協会会長)が就任いたしました。本庄会長は以下の通り挨拶しました。

「本年2月の内閣府『日本経済レポート』では、昨年の日本経済全体については引き続き景気の緩やかな回復が続いているものの、家計部門に関しては、「実質所得が増加に転じる中、個人消費も増加に転じているが、力強さに欠ける」との表現がされております。こうした状況の中、アメリカのトランプ新政権による関税政策は、輸出産業を中心に今後さまざまな影響が考えられますが、私たち清涼飲料業界においても、その動向に注目しております。社会・経済環境が刻々と変化する中において、私ども清涼飲料事業者は、お客様に安心・安全を提供するという社会インフラの機能を維持するとともに、おいしさと楽しさを併せ持つ魅力ある商品を開発・製造し、お客様の喜びにつながる新たな価値を提供し続けてまいります。そして、全清飲は引き続き会員各社と共に、ペットボトル水平リサイクルとしての「ボトルtoボトル」への取り組みや、物流をはじめとした各サプライチェーンに関わる課題への対応、食品ロスに繋がる飲料の飲み残し対策、国内外の技術的課題への対応や業界広報、お客様対応、中小企業支援などの諸課題に取り組んでまいります」
また、通常総会後に、「小池友蔵賞」の表彰式が行われ、2025年度は株式会社トンボ飲料の翠田章男代表取締役社長が受賞し、本庄会長から感謝状・記念品が贈呈されました。
※小池友蔵賞は1983年に、当時全清飲の理事長であった小池友蔵氏が基金を寄贈され設立。中小清涼飲料業界の振興及び業界全体の発展に顕著な功績のあった個人又は団体が対象となる賞
