消費者の皆さまへ

季刊広報誌「清飲彩」

ソフトドリンクLIFE
新・清涼飲料おもしろランキング―9
〜飲料から地域の嗜好が見える!?〜

株式会社ナンバーワン戦略研究所所長
矢野 新一

【炭酸飲料編】
炭酸飲料好きな地域には芯の強い女性が多い?
女性が強くなると炭酸飲料の消費が伸びる?

株式会社
ナンバーワン戦略研究所所長
矢野新一
地域マーケティングの専門家で、各都道府県や地域に合ったマーケティング戦略をコンサルティングしている。また、県民性研究の第一人者として、テレビ出演、講演、雑誌監修等で活躍。著書に『県民性は7392通り!』(H&I)、『都道府県別ヒット商品の法則』(青春出版社)ほか多数。

2009年の全国消費実態調査によると、炭酸飲料の一世帯当たり1ヶ月間の支出は207円。5年前が140円だったから、48%もアップしたことになる。これは、健康志向の高まりに対応して、無糖やカロリーゼロの清涼飲料が発売されたことと、冷夏だったことが影響しているのだろう。

炭酸飲料は、女性より男性の方がよく飲むイメージがあるが、ある飲料会社の炭酸飲料に関する調査(2010年1月)によると、「週2日以上炭酸飲料を飲む」というヘビーユーザーの1位は15~24歳の男性、2位は25~34歳の女性、3位は15~24歳の女性という結果に。意外に女性も炭酸飲料が好きなのだが、これはいわゆる「女性の男性化現象」という傾向も無関係ではない気がする。

※気温が25゚Cを超えると清涼飲料水の売れ行きがグンと伸び、28゚Cぐらいまでは炭酸飲料がよく売れるが、逆に、30゚Cを超えると、無糖茶やスポーツドリンクやミネラルウォーターを消費者は選んでしまうといわれる。2009年の夏は意外に涼しかったのである(夏の平均気温は平年より-0.07度、2004年は+1.01度)。

炭酸飲料が飲まれるのは強い女性のリラックスタイム?

都道府県別の1位は沖縄(2004年では3位)、次いで、青森(同1位)、北海道(同4位)と続く。上位県は5年前と変わらず炭酸飲料好きといってよい。個々に見ると、沖縄はアメリカ文化の影響で昔からコーラ類をよく飲んでいた地域。青森はもともと汁物好きのため、夏は炭酸飲料、冬は缶コーヒーをよく飲む。北海道は冬の屋外は厳寒だが、部屋のなかは夏のように暖かいので炭酸飲料をよく飲むため。県民性から見ると、女性では、沖縄も青森も姉さんタイプの情熱家、北海道は男性をリードする強い女性が多い。どの地域も「私がいないと彼は…」と思わせる、やさしく気弱な男性が好み。いずれも、芯が強く、「女性の男性化現象」が進んでいる地域である。

また、炭酸は体内で酸素を奪う働きをするが、これにより副交感神経を刺激するため血管が拡張して血行が良くなる。つまり、炭酸飲料を飲むと、心や体がリラックスすると言われている。上位3県はいずれも女性の苦労が多く(離婚率:順に1位、12位、3位)、リラックスするために炭酸飲料を飲んでいるのではないだろうか?

逆に、長野(2004年46位)、三重(45位)、滋賀(35位)、和歌山(44位)、兵庫(38位)は、5年前と変わらず炭酸飲料の消費が少ない地域。いずれも頑固な男性が多いとされるところなのである。

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