エッセイ 私のブレイクタイム
第6回 東ちづる
ドイツで知った平和のありがたさとショーレの味
東ちづる(あずま ちづる)
女優。ドラマから舞台、司会、講演、エッセイ執筆など幅広く活躍。プライベートでは、17年前から骨髄バンクのボランティア活動を始め、99年より、戦争で傷ついた子どもたちを引き取り、治療・リハビリの後、母国に帰す活動を行うドイツのNPO「国際平和村」の支援を続けている。平和村での活動と、ライフワークであるボランティア活動での思いを綴った『わたしたちを忘れないで~ドイツ平和村より』をはじめ、『マリアンナとパルーシャ』、『〈私〉はなぜカウンセリングを受けたのか~「いい人、やめた!」母と娘の挑戦』など著書多数。
INFORMATION
■Coming Soon!
・芸能生活25周年、今年50歳の東ちづるのいのち、人生、生活、世間を考えるエッセイ!
『らいふ』著:東ちづる
講談社より5月19日刊行予定!
お茶の甘みとシュワシュワ感ありだと思います!
数年前から炭酸にハマっています。ただ炭酸水を飲むのではなく、いろいろな飲み物を炭酸で割って飲むんです。この飲み方を始めたのは、平和村のボランティアでドイツに行くようになってから。ドイツでは、食事中のドリンクを炭酸で割って飲む「ショーレ」という飲み物があって、オレンジジュースやグレープフルーツジュースといった清涼飲料水だけでなく、白ワインやビールなんかも「ショーレ」にして飲んでいるんですよ。最初は、「どうして中途半端な味にするんだろう?」と思いましたが、真似をするうちにだんだんその味にハマってしまって。
それ以来、常に炭酸水を買い置きして、いろんなものを割って飲んでいます。みんなに好評なのは、オレンジジュースを割ったものなんですけれど、私のお気に入りは日本茶を割ったもの。びっくりするかもしれませんが、地方にはお茶で作ったサイダーなんかもあるんですよ。すっきりしたお茶の甘みと炭酸のシュワシュワ感。ありだと思います!
ドイツ平和村の活動を通して学んだこと
ドイツ平和村で一緒に過ごした子ども達も炭酸が好きですね。母国では口にしたことのない奇妙な飲み心地に、最初は目をまんまるくしたり、むせてしまったり。でも、すぐに慣れて、みんな炭酸が好きになっちゃうんです。
そんな子ども達が生まれた国を、自分の目でしっかりと見たくなって、当時内戦中だったアフリカのアンゴラに行ったことがありました。現地では食糧を調達できないかもしれないので、カップ麺とお餅をもっていったんです。お腹がすいたら、お餅をカップ麺に入れてふやかして食べようと思って。でも、その考えはとても甘かったことに気づきました。お湯が作れないんです。というか水が手に入らない!
水道も使えませんから市販の飲料を買うわけですが、その高さに驚きました。しかも、保存状態が悪く、飲み口も汚れていて……。普段、当たり前のように飲んでいる水や清涼飲料水が、まったく手に入らない状況。自分たちが、恵まれた生活に慣れきって想像力が欠けていることを実感しました。
日本は平和です。平和であるということは素晴らしいことだと思います。そんな平和のありがたみをかみしめながら、今日もお気に入りの飲み物でブレイクタイムです。
「日本茶の炭酸割りに豆大福があったら、もう言うことないですね」と東さん。今日は“日本茶ショーレ”と松島屋の豆大福でブレイクタイム。漫画を読みながら超リラックスのひとときです















