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季刊広報誌「清飲彩」

エッセイ 私のブレイクタイム
第5回 中井美穂

3日に1度は劇場通い 舞台のもつライブ感と儚さが好き

中井美穂(なかい みほ)

ロサンジェルス生まれ。アナウンサー。87年フジテレビ入社。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」などの番組で人気を集める。95年結婚を機に退社。現在、テレビ朝日系「旅の香り」、MXテレビ「タカラヅカ・カフェブレイク」等の番組にレギュラー出演。97年から連続してメインキャスターを務めるTBS「世界陸上」をはじめスポーツ・情報・トーク・バラエティと幅広い分野のテレビ番組やCMに出演。雑誌「STORY」(光文社)、「TOKYO HEADLINE」などでの連載コラムや、イベント、クラシックコンサートにおける司会や朗読などでも活躍中。

INFORMATION

■「TOKYO HEADLINE」連載
・中井美穂の感激・観劇エッセイ『Zuka Zuka行くわよ!』 http://www.tokyoheadline.com/blog/zukazuka/

■TV Regular
・「タカラヅカ・カフェブレイク」(MXテレビ・月曜22:00~22:30)
・「旅の香り」(テレビ朝日系)


上演時間の長さを忘れるシェークスピア戯曲の魅力

私はお芝居を観るのが好きで、空いている時間があったらほとんど劇場に通っていますね。歌舞伎、宝塚、オペラ、バレエetc・ジャンルを問わず幅広く“舞台”を観ています。特にここ数年、小劇場の魅力を知ってからは拍車がかかり、年間120~130本、多い日は1日に2本観てしまうことも。

最近観た舞台で特によかったのは、新国立劇場で上演された『ヘンリー六世』です。シェークスピアって難しそうだし、そもそもヘンリー六世が誰かも知らないし……という状態で劇場に向かったんですが、これがものすごく面白い。

この舞台にはリチャード三世が登場します。『リチャード三世』という同じシェークスピアの戯曲もあるのですが、『ヘンリー六世』で描かれるのは『リチャード三世』の世界よりも過去の話。「この話があの話につながるのね」という発見があるんです。

舞台は3部構成で、朝11時に開演し、第3部が終わったのは夜10時半! しかし、演出の絶妙さ、役者の力、シェークスピア戯曲のセリフのダイナミズムなど、どれをとっても素晴らしく、上演時間の長さを忘れてしまう面白さでした。

休憩時間の飲み物で気分も集中力もリフレッシュ

何もない空間にセットを建て、音楽をかけ、役者が立つと、演出家と脚本家が描いた世界が生まれドラマが始まる。目の前で起こっていることは虚構のはずなのに、いつの間にか自分もその世界に入り込んでしまい、一緒に驚いたり悲しんだり、泣いたり笑ったり。

この得も言われぬライブ感と、幕が引かれた瞬間、元の何もない空間に戻ってしまう儚さが、私にとって舞台の魅力です。

観ているときは集中力を使いますね。座りっぱなしなので体にもけっこう負担がかかります。そんなときは休憩時間がまさに「ブレイクタイム」。軽く動いて飲み物を飲むことで体と頭をリセットします。

この季節だと温かいペットボトルのお茶でホッと一息つくことが多いですね。逆に、まったりしすぎてしまったときは、冷たい炭酸飲料を飲むこともあります。シュワッとしたものを飲むと気分もリフレッシュされるので、集中力が戻ってくるんです。

そしてまた舞台の世界へ。最後の幕が下りるまで、私もその世界の一員となって、今ここでしか味わえないライブ感を楽しむのです。

 

2009年に観たお芝居の中でも1、2を争う面白さだった新国立劇場の『ヘンリー6世』三部作で上演時間は9時間半(!)でしたが飽きることなく楽しめました

中村獅童さん座長、旅番組でご一緒してたヒロシさんも出ていた大阪松竹座『反逆児』

下北沢駅前劇場で上演された毛皮族『社会派すけべい』

 

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