消費者の皆さまへ

季刊広報誌「清飲彩」

ココが知りたい! 清涼飲料Q&A 第6回

缶のリサイクルのしくみ

清涼飲料水に関するアンケートなどを通し、消費者の皆さまからリサイクルに関するたくさんの質問をいただきました。

そこで今年の「ココが知りたい!清涼飲料水Q&A」では、4回シリーズで飲料容器のリサイクルについてお送りしています。

今回は、1950年代後半に日本に登場し自販機の普及とともに飲料容器として広まっていった「缶」のリサイクルについてです。

スチール缶とアルミ缶リサイクルマークでチェック

飲料缶にはスチール缶とアルミ缶の二種類があります。スチール缶はスチール(鉄の合金)を材料に、アルミ缶はアルミおよびアルミ合金を材料に製造された缶で、それぞれの缶のもつ特性や飲料との相性などによって、どの飲料をどちらの缶に入れるかを飲料メーカーが使い分けています。飲み終わった缶がどちらであるかは、缶にプリントされたリサイクル識別表示マーク(リサイクルマーク)を見ればわかるのでチェックしてみましょう。

スチール缶とアルミ缶は素材の違いから異なる方法でリサイクルされます。自治体によっては二種類の缶を分別せず一緒に収集しているところもありますので、各市町村のルールを守って排出しましょう。

缶から缶へ何度でも生まれ変わる

どちらの缶も、自治体の分別収集、小売店の店頭回収、自販機横の回収ボックスなどで収集され、その後、資源化センターに運ばれます。ふたつは最終的にここで選別されます。選別には磁石を使います。スチール缶は磁石にくっつきますが、アルミ缶はくっつかないのです。選別された缶はプレス機にかけられ、スクラップという大きな塊にされます。そして、鉄スクラップは製鉄所に、アルミスクラップはアルミ再生工場に分けて運ばれ、それぞれ新しい缶やその他の素材に生まれ変わります。

スチールやアルミの原料となる鉄鉱石・ボーキサイトは大切な天然資源で、日本はそのほとんどを輸入にたよっています。限りある資源を守るためにも、缶から缶へのリサイクルに積極的に参加したいですね。

スチール缶のリサイクル

スチール缶は製鉄所に運ばれた後、建築資材、自動車、機械などとして使用された鉄と一緒に溶かされ、再びスチール缶や、その他の鉄製品に生まれ変わります。スチール缶は缶から缶へ生まれ変わるだけでなく、鉄から鉄へという大きな輪の中で無限にリサイクルされているのが特徴です。これを「CAN for  ALL、ALL for CAN」といいます。平成19年度のスチール缶リサイクル率は85.1%(※1)。スチール缶をリサイクルすることで、鉄鉱石から鋼材を製造するよりも、エネルギー消費量を約75%、CO2排出量は約82%も削減することができます。

アルミ缶のリサイクル

アルミ缶もスチール缶同様、アルミ再生工場で溶かされた後、アルミ缶やアルミ製品に生まれ変わります。再生アルミは品質のよい鉄を作るための脱酸剤として利用されたりもしており、二種類の缶には意外なつながりがあります。アルミ缶に使用されるアルミ合金は高品位のものに限られるため、他の低品位のアルミ製品と一緒にリサイクルすることができません。そのため、アルミ缶をアルミ缶へ再生する「CAN TO CAN」という取り組みが進められています。平成 19年度のアルミ缶リサイクル率は92.7%、うちCAN TO CAN率は62.7%です(※2)。アルミ缶をリサイクルすることで、新地金から缶を作るよりも、エネルギー消費量を約97%も削減することができます。

 

※1 スチール缶リサイクル協会調べ。算出方法は、スチール缶再資源化重量/スチール缶消費重量(スチール缶=飲料缶+食料缶+一般缶+18リットル缶の一部)
※2 アルミ缶リサイクル協会調べ。算出方法はアルミ再生利用重量/アルミ缶消費重量(アルミ缶=飲料缶)

 

 

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