消費者の皆さまへ

季刊広報誌「清飲彩」

世界の清涼飲料事情

ノンフィクション作家
山根一眞

第1回 時代が変われば流儀も変わる?—アップフェルザフト〔ドイツ〕

ドイツは何度も訪ねているが、ドイツでの清涼飲料と言えば濁っていないリンゴジュース、アップフェルザフトだろう。非常にポピュラーで、食事の時にワインの代わりに飲むことも多く、私の大好物だ。リンゴ栽培が盛んな北ドイツでは無数のブランドがあり、そのリンゴ飲料文化を訪ね歩く取材をしたこともある。

数年前に久々に南ドイツを訪ね、レストランでアップフェルザフトを注文したところ、周囲のドイツ人たちが不思議な飲み方をしているのを見てびっくり。アップフェルザフトをミネラルウォーターや炭酸水で割っているのだ。ワインを水で割っている人もいる。知人のドイツ人によれば、この「水で薄めて飲む」という流儀が広まっているという。甘みや酸味が強いアップフェルザフトは料理の味を損なうという理由のほかに、カロリー摂取も抑えたいという健康志向から広まっているらしい。同じ飲料でも時代によって飲み方が変わるものなんですね。

イラスト:はらこうへい

 

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