サイエンス・エピソード
ノンフィクション作家・宇宙航空研究開発機構嘱託
山根一眞
第3回 飲料は凍結乾燥品入りプラスチック製袋で飲む
国際宇宙ステーションで利用する食品や飲料は、厳しい認定基準に合格したものに限られる。宇宙飛行士の宇宙食メニューを見ると、この基準に合格したお茶やジュースなどさまざまな飲料が入っている。しかし、炭酸飲料は見当たらない。
では、炭酸飲料は利用できないのだろうか? 残念ながら今のところ無理だ。宇宙ステーションでは、お茶やジュースを乾燥させたものに、船内の調理設備で水を加えて飲料を作る。その際に、炭酸ガスが発生すると容器が破裂し、飲料が船内に飛散するおそれがあるためだ。わずかな水でも勢いよく飛散すれば無数の玉となって宙を漂う。それが機器に入るとトラブルを起こす可能性がある。
しかしお茶やジュースだけではなく、炭酸飲料を飲みたいとのリクエストも多い。そこで宇宙でも安全に飲める炭酸飲料の開発も始まっているそうだ。どんなものかは次回紹介しよう。
イラスト:はらこうへい















