リサイクルするとどうなるの?

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飲み終わったPETボトルや缶は大切な資源(しげん)!

 清涼飲料水の容器(ようき)であるPETボトルや缶。飲んでしまった空き容器は、大切な資源です。ポイ捨てもダメだよ。
 ルールを守り、きちんと分けてリサイクルすることで、大切な資源の消費を抑えることができ、環境(かんきょう)への影響を少なくすることができます。

PETボトルや缶は容器包装(ようきほうそう)

 私たちの家庭から出るごみの約半分が「容器包装」です。「容器包装」とは、買った商品が入っている容器やパッケージのこと。PETボトルや缶は、この容器包装です。
 容器包装は、限りある天然資源(てんねんしげん)を原料(げんりょう)に作られており、資源として再利用できるもの多く含まれています。リサイクルすることは、限られた地球の資源を大切にすることです。

 分別せずに捨ててしまえばごみ。
 でも待ってください、きちんと分けることで、資源として再利用できます。

容器包装リサイクル法 消費者(しょうひしゃ)は分別排出(ぶんべつはいしゅつ)を

 容器包装ごみを資源として有効活用(ゆうこうかつよう)する目的から制定(せいてい)された  「容器包装リサイクル法」では、商品を買った人(消費者)が、
  ・ふたたび利用できる容器やパッケージを
  ・市町村ごとのルールを守り
  ・"キチンと分け"て(分別して)排出する
 ことがさだめられています。

 この法律では他にも、
 (1)市町村は、使い終わった「容器包装」を集める⇒分ける⇒保管(ほかん)する
 (2)商品をつくった人<事業者(じぎょうしゃ)>は、作った製品(せいひん)をふたたび商品にできるようにすること<リサイクル>が義務(ぎむ)づけられています。

リサイクルの仕組み

容器包装リサイクル法ができたわけ

 家庭から出されるごみは、焼却(しょうきゃく)するか、埋(う)め立てるかで処理(しょり)されていますが、埋め立てているうちに、だんだんその場所が無くなってきました。

 また一方で、石油などの天然資源が尽きてなくなってくるといった問題もクローズアップされるようになってきました。

 容器包装リサイクル法は1995年に定められ、1997年より実行(じっこう)されましたが、1995年に大きな問題が分かったためです。それまで日本で1年に埋め立ててきたごみの量から計算すると、なんと、あと8.5年でごみを埋め立てられなくなってしまう、ということになっていたのです。

 埋め立てる土地が無くなってきたこともあり、ごみを減らすための取り組みとして容器包装リサイクル法が実行されました。消費者の分別排出、市町村の分別収集、事業者のリサイクルへの取り組みが進んだことにより、2011年度の予測では、ごみを埋め立てられる残りの年数は19.3年までに伸びました。

 それでもやはり埋め立て場所は限りがあるので、みんなでさらに取り組みを進めていかなくてはなりません。

清涼飲料容器はリサイクル優等生

 商品の容器はさまざまですが、みんながふだん飲んでいる"清涼飲料"の容器、実はリサイクル優等生なんですよ!

 2011年のリサイクル率は、PETボトルが85.8%、アルミ缶が92.2%、スチール缶が90.4%です。
 この数字は世界的に見ても高く、消費者、市町村、事業者、それぞれの役割分担(やくわりぶんたん)が明確で、それぞれがまじめに、コツコツ取り組んでいる成果(せいか)なのです。

グラフ

リサイクルされて何になるの?

 清涼飲料の容器がリサイクルされると、何になるのでしょうか…?

PETボトル

 文房具・洗剤ボトル・卵パック、洋服やジャージなどになります。
 ※PETボトルを再利用した製品には、「PETボトルリサイクル推奨(すいしょう)マーク」がついています。注意して見てね!

 PETボトルのリサイクルには、「マテリアルリサイクル」や「ボトルtoボトル」があります。

●PETボトルのマテリアルリサイクルって?

 「マテリアルリサイクル」とは、使用済みのものを原料として他の製品に再利用することを言います。

 分別回収されたPETボトルを細かくくだいて「PETフレーク」と呼ばれるものにし、それを原料としていろいろな製品をつくります。

 そうやって別の製品に利用することで、地球温暖化防止(ちきゅうおんだんかぼうし)にも役立ちます!

 マテリアルリサイクルした1㎏のPETフレークで製品をつくる場合、新しい原料を使って製品をつくるのに比べて、1.02㎏もCO2をへらすことができます。

マテリアルリサイクル

●PETボトルのボトルT0ボトルって?

 分別回収したPETボトルをPETボトルに再利用することも進んでいます。

PETボトルのリサイクル マテリアルリサイクル

アルミ缶

 アルミ缶のリサイクルにも2つの流れがあります。  缶をリサイクルして、ふたたびアルミ缶になる「Can to Can」と、他の製品(オートバイ、電気製品、アルミサッシ等)に生まれ変わるリサイクルです。

 また、アルミ缶を再生(さいせい)して使うと、大変にエネルギー節約(せつやく)が出来ます! 再生アルミを使うと、原料(げんりょう)のボーキサイトから新しくアルミニウムをつくるよりも、なんと約97%もエネルギーを節約できます。 例えばアルミ缶を1缶をリサイクルすると、テレビでワールドカップ1試合を見るのに必要な電気を節約できます。

アルミ缶のリサイクル

スチール缶

 スチール缶のリサイクルにも2つの流れがあります。 缶をリサイクルしてふたたびスチール缶になる「Can to Can」と、他の製品に生まれ変わるリサイクルです。

 特に他の製品では、自動車、家電、鉄道、船舶(せんぱく)の材料、ビルや橋梁(きょうりょう)といった建設資材など、 「何にでも」「何度でも」さまざまな鉄鋼製品(てっこうせいひん)に生まれ変わり、社会に役だっています。スチール缶のリサイクルは、世界でもトップレベルです。

スチール缶のリサイクル